つまり、台風、大雨、ゲリラ豪雨などによる河川の氾濫や住宅地での冠水などで、水に浸かってしまった車ということなのですが、車にとって大敵である水に浸かれば、寿命は大幅に短縮されることになります。
タイヤ程度までの水没であれば、それほど被害は大きくならないと思いますが、マフラーが水没してしまえば、エンジンに水が入る可能性が大きくなりますから、こういう車は選ばないに越したことはありません。
中古車を買う場合、事故車であればプライスボードに「修復歴あり」というふうに表示されていますから、すぐに分かるのですが、水没車や水害車の場合は、そのような表示義務がないのが現状ですから、中古車を選ぶ際に自分の目でみてチェックすることが大事になります。
水没車や水害車を見分けるポイント
しかし、いくら清掃などを行っても、完全に水没前の状態に戻るわけではありませんので、ポイントを押さえてチェックすれば、水没車や水害車かどうか見分けることができます。
見分けるチェック・ポイント
- 車内の匂い
- 車内のカビ・汚れ
- ブレーキペダルの根元のサビ
- アクセルペダルの根元のサビ
- エンジンルームのサビ
- シートベルトの色むら
- エアコンからの異臭
また、室内やエアコンから、土臭い臭いやドブのような臭いがする場合は、水没車と疑った方が良いでしょう。普通の車で、室内がドブ臭いということは稀でしょうから、そういう臭いがする場合は気をつけなければなりません。
エンジンルームが水に浸かると、サビが発生することがあります。通常、エンジンルームにサビが発生するということは稀ですから、注意深く確認すると良いでしょう。
サビということでいえば、シート下の金属部分やトランクルームのスペアタイヤの入っている底の部分、アクセルペダルやブレーキペダルの根元の金属部分なども、サビやすい箇所なのでチェックしてください。
水没した車だと初めから承知で買うのであれば、本人が知っていて買うのですから良いのでしょうが、水没車や水害車と知らずに買わされれば、後悔しても後悔仕切れないことになってしまいます。
中古車販売業者の中には、水没車などを普通の車だと偽って販売する悪質な業者もいますので、これらのチェックポイントをしっかり確認して、粗悪な車を掴まないように気をつけましょう。