エンジンをかけた時に暖気運転は必要なのか?

朝に車のエンジンをかけたとき、暖気運転をしてエンジンを温めてやる必要はあるのでしょうか?

エンジンは、ほとんどが金属の部品で作られていますから、当然ながら気温が低いときはエンジンを構成している金属は収縮し、気温が上り暖かくなれば金属も膨張してきます。

収縮・膨張といっても、極端に大きく収縮や膨張をするわけではありませんが、ごく僅かではありますが、エンジンを構成する主要部分の寸法が変わってくるのです。

注意
エンジンがスムーズに動くためには、金属部品と金属部品の間に適度な隙間が開いていなければなりません。これをクリアランスといいます。密着しすぎていればエンジンは回りませんし、隙間が開きすぎていればエンジンの効率は悪くなってしまいます。

メーカーでは、この隙間をエンジンが温まった状態で適切な間隔になるよに設計していますので、冷えている状態はエンジンにとってベストとは言えません。ですから、ある程度、エンジンを温めてやる暖気運転が必要になるのです。

ポイント
また、エンジンが冷えているときは、潤滑油も冷えていて良好な状態とはなっていません。そうすると、エンジンの隅々までオイルが行き渡らず、この状態で、むやみにエンジンをふかしたり急発進などをすれば、エンジン内部を痛めてしまうことにもなります。

さらには、エンジンが冷えているときは、排出ガス中の有害物質濃度も高くなります。

それは何故かというと、排ガス中の有害物質を取り除くのが触媒ですが、その触媒は温度が上ってこないと性能を十分に発揮できない場合があるからなのです。こういう意味でも暖気運転は必要ということでしょう。

では、暖気運転はどれくらいの時間するのが良いのでしょうか?

暖気運転は短時間でかまわない

暖気運転は長い時間必要ではありません。

必要以上に長時間エンジンをかけっぱなしにしていてもガソリンを消費するだけです。長時間のアイドリングは、エンジン内部の燃焼環境を悪くしますから、ガソリンなどの燃料の燃えカスを発生させてしまうだけで、良いことはありませ。

暖気運転は、気温にもよりますが、夏場なら1分程度、冬場なら2~3分程度もしておけば、エンジンもある程度温まってきます。特に外の気温が高ければ、数十秒程度でもかまいません。

また、長い時間暖気運転をしているより、ゆっくり走り出した方がエンジンの温まる時間は短くなりますので、その方が効果的です。

ポイント
急激な加速や、いきなりエンジンが高回転するような運転さえしなければ、エンジンへの負担も少ないので、暖気運転している時間が惜しいという人は、少しの距離を車を暖める感じで走行すると良いでしょう。