ライバル車とは文字通り、そのクラスで競合する車、もしくはお客さんを取り合う車ということになり、よく引き合いに出されるトヨタ・ヴィッツとホンダ・フィットのような関係の車を指します。
軽自動車でいえば、スズキ・ワゴンRとダイハツ・タント、ホンダ・NBOXあたりがライバル車種ということでしょう。
このような車の経年劣化に伴う価格の減少とともに、その車のライバルとなる車が登場することでも、中古車価格は下がっていきます。また、モデル・チェンジで新型のモデルが登場したときも、同様に中古車価格は下がります。
ライバル車が出たときやモデル・チェンジに気をつける
ライバルとなる自動車メーカーが新型車を出せば、こちらもモデル・チェンジした新型車を出して顧客を囲い込もうとします。そうなれば、流れとして新型車に乗り換えようとする人が増えるため、結果として中古車市場では旧型車がダブついてきて、その車の中古車価格が下がるとい現象がおきます。
例として、フィットの登場でヴィッツの中古車価格が下がったケースをご紹介します。
以前、ヴィッツは、コンパクト・カーといえばヴィッツというくらい人気が高かったのですが、これがフィットが登場するやいなや、その人気がフィットに移ってしまいました。その動力性能やスタイルなどが評価されたのでしょうが、その結果としてヴィッツは以前ほどの人気車ではなくなり、中古車市場での価格が下がったのです。
また、ほぼフィットとヴィッツで構成されていたクラスにマツダ・デミオの新型車が投入されました。デミオはクリーン・ディーゼルエンジンを搭載し、ガソリンに比べ力があることや、軽油の経済性などが評価され、高い人気となっています。
ディーゼル・エンジンのデミオは、発売されて間もないこともありますから、中古車市場にはあまり出回っていませんが、これが2~3年経ち、中古車市場に数多く出回るようになれば、フィットやヴィッツの中古車価格に影響を及ぼすことになるかもしれません。